自然のちから

2008年はどんな1年でしたか?

石橋のヒッポファミリークラブからは、夏に大勢のメンバーが海外ホームステイという冒険に行きました。

2009年もまたアメリカ、韓国、ロシア、上海へと出かけていきます。


秋にはマテリアルCDに5万円を切る新しい入会セットができ、「これで金銭的なことがネックになっていた人もヒッポを始めやすくなる」と喜んだのもつかのま、アメリカに始まった金融危機があっというまに世界に広がり大変なことになっています。


でも、こういうご時勢だからこそ、「本物」を大切にしなきゃいけない、と思うのです。

「人間はどうしてことばを話すのだろう?」
「どんな赤ちゃんも周りで話されていることばを自然に話すようになる」
「ことばが育つ自然な環境ってなんだろう?」
「多言語の国の人は、どうして新しいことばもすんなりと手に入れるのだろう?」


そんな誰もが当たり前と思っていることに目を向けて、はてなマークを持ちながら私たちは多言語活動を続けてきています。


単語10個くらい覚えるなら、辞書を見て日本語との対訳で覚えたほうが絶対に速いです。
でもそうやって覚えたことばは、ただそれだけ。
応用も利かないし、広がってもいかない。


でもくり返し多言語の物語CDを流したり、みんなで真似をしたり、歌ったりしていくなかで、みなさんの身体にはすぐに表面にはあらわれなくとも確かに「ことばの全体」が取り込まれ、つくられていっているのです。


それは個人の能力ではなく、自然のちから。
自分の中にたくさんの音がたまっていったとき、それは外国語ではなく、自分のことば=母語になっていきます。


小手先の外国語学習ではなく、自分のことばとしてたまっていった多言語の音は、そう簡単には消えてなくなりません。
忘れたと思っていても、またその音に出合ったときにはあっさりと思い出すのです。


そしてことばは常に相手あってのもの。
伝えたい気持ちが何より大切です。


自然のちからを信じて、「本物」の自分自身のことばを大切にしてくださいね。