フランスの森で遊ぶ


フランスに留学した高校生の話を聞いてきた。


彼は、初めのころ、週末はホストブラザーやその友人と遊んでいたが、自分自身の友だちが欲しくなった。
それで、自分の携帯番号をクラスメイトや部活の子たちに教え、そのうちに声をかけてくれる男の子がでてきた。

あるとき、初めてその子から電話がかかり、何とか遊ぶ約束を取り付けた。
約束の日、その友達は1時間遅れで迎えに来た。
まるで、初めてデートに誘われる女の子のようにドキドキしながら待っていた彼は、すっぽかされずにホッとしたけれども、どこに遊びに行くか聞いていなかった。
恐る恐る尋ねると、
「森」に行くという。


高校生が、週末の夜に遊ぶのに「森」???


その日は、ちょうど粗大ごみの日で、途中不用品のソファなどを拾いながら、彼らの「森の秘密基地」へと向かったそうだ。


え???
高校生が秘密基地???


「森」では、特に何をするわけでもなかったが、毎週末彼らは「森」に行き、時間を過ごした。
その時間が、とんでもなく楽しかった
ということは、彼の表情から伝わってきた。


週末ごとに、「森」に行き、
話をして、
ときどきは、動物を追いかけ、
畑の周りにはってある低電圧の電線にさわって、ビリッと来る刺激を受け(良い子は決して真似してはいけません)。

そういう日々が、
彼にとっては、かけがえのないフランスの友だちとの思い出だった。


「森」最後の日には、
いつもなら1人だけが触る電線を、3人手をつないで、一緒にビリビリ感じたそうだ。(良い子は絶対に真似してはいけません 笑)



いまどき、
日本の高校生は、こんなアホなことをしているのだろうか?


日本に帰国してからも、
そのフランスの友だちから毎日のように電話がかかってきたらしい。


「森」に行くのが、2人になって寂しい、と。



留学生ではなく、本当に一緒にアホなことをする1人の仲間として迎え入れられた、それがどんなにすばらしいことなのか。


森友は、来年、日本に来るらしい。



彼らが、バカなことばかりしていたのではないことは、名誉のために別の日に書くとしよう。






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