ディタッチメント
先日、茂木健一郎さんの本を読んでいて、ディタッチメントなることばを知った。
日本語に訳すと、認知的距離となるそうだ。
ディタッチメントは、すべての科学者が多かれ少なかれ身につけている態度です。たとえば、ある理論をめぐって議論するときにも、その理論が誰によって提出されたか、どのような学派によってサポートされたかということには関係なく、客観的に見ることができる。そのようなディタッチメントの態度をとれることを、科学者たちは誇りに思っているのです。
思想の世界と、自然科学の世界の違いがここにある。
まぁ詳しくは、本を読んでもらったらいいのだが、科学者の姿勢というものを考えさせられる。
主観性と客観性
パフォーマティヴなことばで関係性を切り開き、ディタッチメントをもって対象を観察する姿勢
ことばを、しかも自分自身の中に起きてくる事象を、自然科学の対象とするには、よほどの決意が必要なのだ。