ことばのシャワー
講師で滋賀の草津まで行ってきた。
どこに行っても、ヒッポのメンバーの人は、同じように多言語で遊び、自分の変化を楽しんでいる。
帰りの電車で、コーディネーターのKさんとホームステイ談義で盛り上がった。
誰かから聞いた話としてKさんが言っていたこと。
よく「ことばのシャワー」という表現があるけれど、
ホームステイ中を「ことばのシャワーを浴びている」状態とするなら、
日本で多言語を聞いているのは「洗面所でパシャパシャと顔を洗っている」程度。
わかるなぁ、その感覚。
どっぷりとその世界につかる、
その不安定さと心地よさ。
それは、自分自身がその世界に入って行かなければ、感じられないものだ。
ただ音声を浴びるだけならば、いろんな方法で量を耳に入れることはできる。
でも、ことばっていうのは、音声だけじゃないんだなぁ。
そこに住む人や、風景や、匂いや、何ていうのか、そういう丸ごとが「ことば」の中にはある。
日本にいながら、身近に環境をつくって多言語を楽しんでいくのは、まぁふだんやっていくこととして当たり前にあるけれど、やっぱり海外にホームステイに入ることで見えてくるものが絶対にあるのだ。
人は他人を通してしか、自分を見ることはできない。
よりどころになる、いろんな物を日本において、新しい世界に入っていくとき、自分でも気づかなかった「素」の自分があらわれる。
それは、ちょっと怖くもあり、楽しみでもある。
そんなワクワクがたまらなくて、次はどこに行こうかなぁと、日々考えている。