桜の花の満開の下
見ごろである。
今日は各地で花見の酒盛りが行われたことだろう。
ちょうど所用で立ち寄った駅のそばに満開の桜が咲いていた。
お国のために亡くなった兵隊さんと、はらりと散っていく桜はよく似合う。
いや、似合うなんていう言い方は大変に不謹慎なのだが、映画なんかでもそのイメージは重ねられることが多い。
日本人のメンタリティーに、これほどピッタリくる植物は他にはないのではないか。
美しいうちに散る。
引き際の美学だ。
中国映画になると、また趣がぐっと変わってくる。
みっともなくてもジッと耐えて生き抜いて時を待つ。
確かに生きるって、そんなにカッコイイものではない。
昔は桜のように生きることを潔いよしと思っていたが、そんなこと思われたんじゃ桜の方も迷惑なことであろう。