価値の遠近法

毎日jp 特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 鷲田清一さん

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080919dde012040061000c.html

より

「人生や社会のことは、正解がないことが多い。でも、正解が見えないままに、これが正しいだろうということを、ひとつひとつ的確に判断していかなければなりません。そのためには『価値の遠近法』をもつことです。これは絶対に必要なもの、これは本当はなくてもいいものではないかなどと、より分けていくことです。自分の視点だけでは遠近法はもてません。こんな見方もある、あんな見方もあると複数の補助線をもつことが、価値の遠近法をもつことであり、それが知的な体力をつけることにつながるんです」


自分以外の視点からものごとを見つめる。
狭い世界の、画一的な社会の中にはまり込んでいたのでは、息苦しいばかりだ。

さまざまな国の人と出会い、カルチャーショックを受けながらも、その価値観を知ることは、自分の中にその人たちの視点をもらうことだった。

知的な体力は、すなわち、コミュニケーションの基礎体力でもある。