生命の力に目を向けよう

今日の毎日新聞・夕刊の『異色交談放談』という対談が、直木賞作家の高村薫さんと、JT生命誌研究館館長の中村桂子さんだった。

お2人は、
人間が生き物として持つ本来の力に目を向けることが大事だ
と、語り合われていた。


私はヒッポの活動での「自然な生き物としての人間のことば」と、中国武術やヨガなどを通して「自然の一部としての人間(の身体)」について考える機会が多いのだが、

そんな中で、
人間は動物であって、生き物であって、自然な存在なのだ
と感じることがよくある。


「ことば」というのは、
一般的に考えられている以上に、ずっとフィジカルな要素が多いのではないかとも思っている。



さて、話を対談に戻すと・・・

最後に高村薫さんが言っていたことが、
これは、まさしく「ことば」についてのことではないか!と思ったので、ここに引用したい。


想像力は何もないところから生まれるものではなくて、目の前に見えているものと経験を最大限に使って、これはこういうことであろうと言い当てる行為。
分からないことの前で飽きずにそれを眺めていられる根気が、今ある許容量をもう少し広げる原動力になるのだと思います。


私は、多言語の中で、この「許容量」を少し広げてこれたと思う。
その「根気」の元になったものは、なんだったのか?


なんだろうという好奇心と、それを面白がれる余裕。
元々私がそういう性格だったのではなく、多言語の中にいたことで養われた感覚なのかもしれない。