ことばの近道

今日、家に帰ってみると下の娘がPCに向かっていて(これはいつものこと)、フランス語のCDが大音量で部屋に流れていた。

来年のYearLong(海外公立高校交換留学)プログラムに申し込んで、最近こっそり音楽プレーヤーでフランス語や英語を聞いているのは知っていたけれど、自分からリビングでCDを流す子ではなかったので、ちょっと驚いた。
ふと気づくと、流れていることばは英語になっていて、PCに入れている仏語と英語をシャッフルで流していたらしい。

私がヒッポに入ったのは、上の子が3歳の時で、6歳違いの下の娘は生まれる前から多言語を聞いている「ネイティブヒッパー」(そんな言い方があるなら)だ。

ふだんは、そんなに多言語に対してやる気を見せているとは到底思えない行動をしているが、やる時はやる!のであろう。


でも、その「やる!」が、決して単語を覚えるとか、文法書で勉強するとならないのが、ネイティブヒッパーならでは?

ことばは、聞いて、真似して、話す

それが一番の近道だということを、身体で知っている。


めんどくさがり屋の娘のことなので、効率の悪いことに取り組むとは思えない。

留学に向けての最初の関門「英語のSLEP TEST」への準備を、とにかく大量の英語を聞くことから始めようと思っているのが面白い。
(だって、私は「聞きなさい」なんて一言も言ってないからね)


外国語は勉強して手に入れるものと思っている人は、まずは語彙数を増やすとか、文法をしっかりとか、考える。
でも、多言語の中で育った人は、ことばは本質的にそういうものではないということを知っている。
たとえ子供であっても。


彼女の中で、どんなことが起こってくるのか、楽しみに観察することにしよう。




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