チベットのこころ
チベットのバイマーヤンジンさんという女性の講演会に行ってきました。
- 作者: バイマーヤンジン,Pemayangjien
- 出版社/メーカー: 致知出版社
- 発売日: 2011/09/16
- メディア: ハードカバー
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富士山よりも標高の高いチベットの山奥で生まれ育ったバイマーヤンジンさん。
13年前に来日し、日本と故郷とのあまりの違いに、
遊牧民の子どもたちにも教育の機会を!と小学校をつくることを決意。
ご自身もまだ日本語がよくわからない状態から、はじめはファストフードでアルバイトをしたお金をため、今までに何校もの小学校を作ってきたそうです。
彼女の話を聞きながら、
「字が読める」
ということが、どれほど子ども達の将来を左右することなのか、
あらためて考えさせられました。
日本に暮らしていると、
そういうことは全く考えもしないですから。
電気もない小学校で、1本のロウソクの周りを囲んで一生懸命に本を読む子ども達。
どの子の目も澄んでいて、強い光を持っていました。
こういうところの子ども達が、
無償で知識の得られるインターネットというものを利用できたなら、
とも思いましたが、
電気すらないないのではね・・・
ちなみにこのチベットの子ども達
家ではチベット語
学校では中国語と英語を習っているそうです。
中国政府が、小学校から英語を導入することを決めたからだそうですが、
彼らにとっては、中国語もふだん使っていないことば、その上英語が増えて大変らしいです。
さて、バイマーヤンジンさんは歌手でもあります。
講演の最後に歌ってくれたチベットの遊牧民の歌は、何代も何代も歌い継がれてきたものだそうです。
広大な草原で落雷におびえ、孤独に耐えながら仕事をしている子ども達が、今もその歌を歌っているのでしょう。