『言葉のない世界に生きた男』 スーザン・シャラー著
これは、かなりのおススメ本です。
- 作者: スーザンシャラー,Susan Schaller,中村妙子
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 1993/07
- メディア: 単行本
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画像がなかったですね〜。
帯にはこんな風に書かれてました。
人間とは?
言葉とは?
これは私たちの想像を絶する驚くべき記録だ。
― オリバー・サックス絶賛。
93年が初版で、私も多分その頃読んでいたのですが、今回読み直してみました。
耳が不自由で27歳まで言葉を知らなかったメキシコの青年が、言葉を見つけ、世界を見つけていく過程の感動のヒューマン・ドキュメントです。
この本を初めて読んだときの衝撃は忘れられないですね〜。
人間にとって「ことば」とは何なのか?
ことばのない世界に生きるというのは、どういうことなのか?
手話もまた自然言語のひとつであり、マイムやジェスチャーとは決定的に違うことを知りました。
マイムやジェスチャーで生きてきたこの青年が、「ことば」の存在を理解するシーンは圧巻です。
ことばを知った彼は、やがて空間や時間の概念を見つけていきます。
ことばというものができ、人間は、時間と空間を越えて、他人の脳とつながることができるようになりました。
連綿と続く人類の営みが、ことばの中に生き続けているのです。
人間にとってのことばとは何か?
興味を持つ人には、ぜひ一度手にとっていただきたい本です。