占いとは何か?
石井ゆかりさん(星占い系テキストコンテンツサイト“筋トレ”管理人)の講座に行ってきた。
今回は、『星読みライブエッセイ「悩み」とどうつきあうか』というタイトル。
石井さんの講座(石井さんご自身は「イベント」と言ってらっしゃるが)に参加するのは、4回目。
今回は、「占いとは何か?」についてのお話だったように思う。
私自身、ホロスコープを見てアレコレ考えるのは好きだけれど、新聞や週刊誌に出ている「占い」をたいして信じているわけでもない。
けれど、石井さんのサイトは好きで、よく読んでいる。
占いとは何か?
期待(こうなってほしいという状態)がある。
一方で現実がある。
まぁそれは一致しないのが一般的だ。
しかし人は、それを納得できない。
というか、納得したくない。
自分に起きていることを受け止めるのは難しいのだ。
その現実と期待とのギャップをうめるものとして
ひとつに占いがある。
納得できない状態を
占いという「ことば」にほどかれることによって、
「やっぱり」とか
「あ〜、そうなのかも」と
納得する。
ココが肝だ。
納得しなきゃならない。
というか、納得してもらえなけりゃ占いにならない。
当たってるかどうかはわからない。
むしろ、振り返れば、はずれている方が多いのかもしれない。
けれど、納得してしまう。
というのは、
本人の中で、ある程度わかっていることだからなのだろう。
ことばにはできないが、漠然と感じているもの。
それを占いという「ことば」にほどかれたときに、納得し、受け入れる道が見える。
ホロスコープは、私なんかが見ても何だかよくわからないものだけれど、
石井さんの目には、その記号の配置から、さまざまなイメージが見えているのだろう。
そのイメージはことばにほどかれ、受け取る側の中にあるモヤモヤとした納得がいかないものに、納得のいくストーリーを紡ぎだす。
このストーリーを紡ぐのは、占いをした側ではなく、受け取る側なのだ。
モヤモヤとしたことばにならない不安が、占いを通して言語化されることで、人々は「納得」することができる。
私の中では、石井さんは占い師というよりは、星読みのストーリーテラーだ。
そのストーリーは完成したものではなく、読み手が紡ぎだす余地を残している。
さまざまな可能性が広がり、百万の物語が生まれる。
私は、ホロスコープの向こうに、石井さんがどんなイメージを見ているのか知りたくて、いつも彼女の占いを読んでいるのかもしれない。