　続・チベットのこころ - 　〜多言語のあるくらし〜

結婚して日本に住むことになった彼女は、日本と故郷の子ども達の暮らしの違いに驚き、最初はファストフードのアルバイトから始めて、少しずつお金をためては故郷の四川省に小学校を建てている。

講演会では、その小学校に通う子ども達の様子が紹介されていた。
電気もない山の上の小学校で、真っ赤なホッペタに鼻水をたらしながらも、瞳をキラキラと輝かせている。
家が遠いので小学校がそのまま寮になっていて、夜はたった１本のロウソクを数人が囲んで懸命に本を読んでいた。

この子達はチベット語を母語とし、学校では中国語、そして中国政府の方針で全国一斉に小学校から英語を習うことになったため英語も勉強している。

ニュースの向こうには、彼らのような子ども達がいる。
平安は、いつ訪れるのか。