留学決心

娘のさお湖(さおこ)が、「フランスに留学に行こう!」と決心を固めたのは、去年の夏。
その前からも、ずっと勧めてはいたけれど、なんだかはっきりしないまま、ずるずると来ていた。

6歳年上の姉が高校2年の夏から1年間メキシコに留学し、その準備から留学を通しての成長ぶりを見ていた私は、「ぜったいこの子もどこかの国に出た方がいい!それも高校生のうちに!」と思っていたけれど、まぁこればかりは本人に行く気がなければどうしようもないので、とにかく「行くにしても行かないにしても、いろんな人の話を聞いて、よく考えてから決めなさい。」と口をすっぱくして言っていた。


その甲斐があってか、それとも単に周りに流されやすい性格だったからか、いつの間にか行くことに決め、しかも国はフランスだと言う。

私はフランス大好き♪だからいいけれど、この子がなぜ?
特にフランスが好きだった様子はない。

聞いてみると、
「かわいい」
と言う。

「かわいい?」

「そう、雑貨がカワイイ」


そんな理由で大丈夫なのか?
とは思ったが、本人がせっかく行く気になっているのに水を差してもいけない。
まぁ、理由なんて後からついてくる。(・・・ときもある 汗)

よくよく聞くと、
アメリカは嫌、メキシコは姉が行ったから行かない、オーストラリアは他の子たちと出発時期が違って残らなきゃいけないから考えられない等々、消去法でヨーロッパが残り、その中でもさらに消去していって、消去する理由のなかったフランスになったようだ。


唯一のネックは、
絶対太る!
という点だったが、
それも、ファストフードで太るよりも美味しい物を食べて太るならまだ許せる!ということでクリアされた。


ま、高校時代なんて、どっちにしろ太るんだし、帰国したら私が食事考えて痩せさせてあげるよ。


そんなわけで、わが娘さお湖は「雑貨がカワイイい国フランス」への交換留学出願を決心したのだった。