外国語と日本語の境界線?

今日は、ヒッポ関西事務所で「関西トラカレワークショップ」がありました。
トラカレというのは、言語交流研究所の研究部門「トランスナショナルカレッジオブレックス」というミニカレッジの略語です。

音声フィールドでは、ヒッポのマテリアルCDにはない言語を聞いて、その印象(何語か?どの地域っぽいか?どんな話をしているか?状況は?)などを、自由に話し合いました。
そしてその中に、実は日本語の方言も混ぜていたのですが・・・


今回使用したのは、
1.リトアニア
2.ベンガル語バングラディシュ)
3.ビルマミャンマー)語
4.宮古島方言
5.ペルシャ語
6.山形方言
7.ウルドゥ語

の7つです。

メンバーの皆さんの印象は、
1.ロイア語っぽい。ドイツ語みたい。「スオミ」と聞こえたのでフィンランド語?
2.インドっぽい。アラビア系? ヨーロッパではない。
3.ヒンディ?トルコ?語尾が西語やポルトガル語っぽい。中国語に似たものもある。
  ざっくり聞くとアフリカ大陸のよう。
4.日本語の方言。韓国語に似ている。
5.平坦で、コーランのようなのでアラビア系? ロシア語っぽい。インドっぽい。
6.日本語の方言。トトロに出てくるおばあちゃんみたい。東北? 意味はわからないけど、相槌のタイミングが日本語。
7.イスラム系。英語の単語がいっぱい聞こえるのでインド系?
という感じでした。


面白かったです。

私は大阪生まれの大阪育ちで、東京に8年すんだことがあり、中国地方と九州地方に親戚がいるのですが、宮古島方言と山形方言はなじみがなく、ほとんど他の言語と同じくらいに内容がわからなかったです。(笑)

いいかえれば、ふだん聞いたことのない言語でも、宮古島方言くらいにはわかるとも言えます。
つまり、何か引っかかる(知っていることばに似ている、地名、人名などの)単語がいくつかあり、そこから大まかに話題を想像する感じです。


多言語のあるくらしをしている中で、少しずつ入ってきているロシア語やラテン系の言語、何種類かの中国語、アラビア語ヒンディ語、タイやマレーシアの言葉が、新しい言語を聞いた時に、引っかかるヒントになって、想像がしやすくなっているのを感じます。
(決して頑張って勉強はしていません。私には、そんな努力はできないので)


訳せと言われると困る。
けれど、たぶんこんなことを言ってるんじゃないか、という勘が妙に働く身体になるのです。

もちろん、いつもCDで聞いていることばならその勘はさらに磨かれ、相手との関係性次第ですが、かなりはっきりわかるようにもなります。
(正直、宮古島方言より、スペイン語や中国語や韓国語の方がわかると思います。 笑)


こうなってくると、外国語と日本語の境界線が難しい。
というより、○○語というのは、まぁ国境線があったり、民族のことがあったりで、人為的にあとから括ったものであって、○○語かどうかが重要なのではないのですね。

言語を研究対象として外側からみていく場合にはそれも必要なのでしょうが、人間同士のコミュニケーションを考えたときには、そういう括りはかえって邪魔で、相手の言わんとすることの中身をストレートに受け取る!これにつきるのでしょう。



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